我々は創業間もないころに、大きなしくじりを経験しました。
それは理学療法士の資格を保有するセラピストへの「理解不足」「一方通行的なコミュニケーション」による空中分解寸前。
会社側（経営陣）と現場（理学療法士資格保有者）の対立構造が生まれ、一時は会社が崩壊してしまうのではないかというレベルまで追い込まれた経験があります。

経営サイドは、将来のミッションやビジョンを大きく語り、事業に邁進しています。 しかし、現場サイドではこのまま、この会社で勤め上げていくことへの大きな不安や不満が蓄積されていきます。

それは、なぜ起きたのか？

理由は、シンプルでした。
「トップである私自身が本気で理学療法士の資格を保有するセラピストを輝かせようと思っていなかった」からです。
もっと言えば、頭の中ではそう思っていても、、具体的な輝かせ方やキャリアビジョンを示せておらず彼らの貢献の先にある「夢あふれる未来」を描けていませんでした。

お恥ずかしい話ですが、「経営者として未熟だった」理学療法士の資格を保有するセラピストを心から尊敬し、信頼し、彼らを本気で輝かせるんだという、心構えができていなかったことが最大の理由です。

今はどうか、といえば
「私は理学療法士の資格を保有するセラピストを尊敬していますし、彼らの可能性は無限にあると思っています。
しかし、現状日本国内では理学療法士資格保有者は苦渋を迫られています。
それは社会保険制度の限界を意味しています。どれだけ勉強しても、技術を磨いても、患者様へ素晴らしい価値を提供しても。
彼らの収入は上がらず、キャリアが描けず、家族を養うことさえ難しい現実があります。

理学療法士資格保有者が、センターで輝ける場を増やしていきたいと、本気で取り組んでいます。
そして、彼らの可能性を広げ活躍する場を広げ、病院以外の「第２の就労の場」として日本一を目指しています。
そして、日本の理学療法士資格保有者や技術を世界に輸出し世界へ羽ばたく機会とチャンスを提供したいと考えています。」

彼らは、独立したくて自費に来るわけではなく、社会保険制度の負に見切りをつけているのです。
彼らが期待することは、正当に評価され、キャリアビジョンが描け、家族を養える収入をあげること。なんです。

我々は、そんな彼らに平等のチャンスと、資本主義経済の中で輝いてもらえるよう環境整備をしていくのです。 そうすることで、お客様が喜び、彼らも喜び、オーナーも本部も喜ぶ３方良しの経営が成り立ちます。

そんな彼らと私には、今では共通の目標があります。
それは、KINMAQ整体院を「日本一の整体院チェーン」にすることです。
数千人の理学療法士の資格を保有するセラピストの輝く場として第一線を走っていたいと思っています。

そのために今取り組んでいることは、彼らにビジネスを教育していくこと。
理学療法士資格保有者からすれば、自費へ飛び込んでくること自体が、大きなチャレンジです。
さらに店舗拡大によってエリアマネージャーや組織づくり、会社を成長させていく事はさらに大きなチャレンジになります。

でも、理学療法士資格保有者は元々の素養が「真面目」「素直」「勉強熱心」です。
彼らがビジネスを体得したら鬼に金棒だと思っています。
十分に資本主義の中で、社会性と収益を両輪で回していく経営をしていくことができるパートナーだ。と信じています。

この社会性と収益性の高い事業を
みなさまとご一緒できる日を楽しみにしております。

このご縁に感謝を込めて。